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1037話

「それで柳萍に会って、雨宿りしていけって言われたんだ」

「あいや、そうだったのか。この柳萍は本当に人情深い女じゃ。人助けが大好きなんじゃよ」

そのとき、柳萍が奥の部屋から出てきて、手にしていたラジカセを呉姉に渡しながら言った。

「呉姉さん、先に行っててください。服を着替えたらすぐ行くから」

呉姉は言った。「急いでないよ。二人でゆっくりしなよ」

「何をゆっくりするっていうのよ。呉姉さん、変なこと言わないでよ。私と鉄蛋兄さんの間には何もないわ。さっきはただふざけてただけよ」

「私が変なこと言うわけないでしょ。じゃあ先に行くね」呉姉はそう言うと、急いで中庭を出て行った。

柳萍の口元に微かな笑みが浮か...