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824話

この頃、彼の手元には確かに少しの小遣いがあったが、それは全て文若嫦が彼にくれたものであり、たった千五百元だけだった。

文若嫦は「使い切ったら言ってね」と言ってくれたけれど、自分は一応大の男だ。どうして女性にお金をねだれるだろうか。

前回は向こうから自発的にくれたからまだいいが、自分から頼むなんて、本当にできない。でも今はこの三万元があるから話は別だ。この金を小遣いとして使えばいい。

三万元もあれば、普段あまり出費のない彼は、多少贅沢しても一年か二年は持つだろう!

それに、村長さんが自分のために預かっているお金をいつ引き出そうかとずっと考えていたが、それを引き出すには、村長に自分がもう正気を取り...