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72話

「茜ちゃん、じゃあ先に行って。安心して、必ず小雲ちゃんを無事に家まで送り届けるから」私は決意を示すように答えた。

まるで自分で言った通りになってしまった。茜が去った後、私は沈小雲とほんの少し世間話をしただけだった。沈小雲が自ら私に近づいてきたにもかかわらず、私は大胆に応えることができなかった。

結局、本当に沈小雲を無事に家まで送り届けた。

自分の家の玄関に着いたちょうどその時、茜からまた電話がかかってきた。

電話で茜は、本当に私に沈小雲の欲求を解消させてあげてほしいと言ってきた。女性が長い間満たされないでいるとどんな苦しみになるか、彼女には理解できるからだという……

沈小雲に他の男を...