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655話

「五時に通報したんだ。趙成才の車に大量のハッピードラッグが隠されていると。制服組にすぐに行って押収するよう伝えた」

電話をかける時、わざと声を変え、使った後はすぐにSIMカードを折って捨てた。

ドラッグ販売組織に自分の電話を特定されないよう、午後には休暇をもらって村から離れた場所まで行き、そこから電話をかけたほどだ。

六時頃、村に戻ると、鄭雪雲の診療所には多くの人が集まり、周囲には二台のパトカーが止まっていた。

そっと近づいたが、姿は見せなかった。しばらくすると、中から制服を着た者たちが趙成才を連行して出てきた。趙成才は「俺はハッピードラッグなんか売ってない!」と大声で叫んでいた。

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