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584話

「あっ、止めた」途端、文若嫻は下半身がぽっかり空いたような感覚に襲われた。まるで野良猫に心臓を爪でかき回されるような焦りを覚えた。

私の説明を聞いて、文若嫻は呆れ笑いを浮かべた。当たり前だ、男が女のあそこを押し当てれば、押し当てるほど気持ち良くなり、押し当てるほど熱く膨らむものだ。

だが彼女は私のような馬鹿に直接それを言うわけにもいかず、優しい声色で言った。「韓お兄さん、それは違うわ。治療は少しずつするものよ。今はもっと腫れてるけど、そのうち良くなるから」

以前の韓叔なら、素直に頷いて文若嫻の言う通りに続けただろう。

しかし今の私は張の馬鹿ではない。わざとこうしているのは、文若嫻の火に...