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56話

「立くん、わざとじゃないの。ただ間違ったことをしたくなくて、自分が我慢できなくなるのが怖くて……」

孫玲玲は頬が火照るのを感じ、私の顔を見上げる勇気もなかった。

幸い部屋は暗くて顔がはっきり見えなかった。そうでなければ、彼女は本当に恥ずかしくて穴があったら入りたいところだっただろう。

そんな言葉を聞いて、私の心は喜びに躍った。

彼女が自分を我慢できなくなるのが怖いと言うことは、彼女も私に心を動かされているということではないだろうか?

この状況で勢いに乗るべきか、ここで引くべきか。私はしばらく迷ってしまった。

少し考えた後、諺にもあるように、ベッドに入るのは焦らなくていい、子孫を残せる状態なら女...