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548話

海鮮市場に近づいたところで、ずっと黙っていた李清虹が突然こんな言葉を口にした。

私は少し戸惑いながら李清虹の方を見ると、はっとして気づいた。なんと李清虹が先ほど怒っていたのはこのことだったのか!

確かに私が嬉しかったのはそういう理由もあったけれど、李清虹に向かって、私は笑いながら無邪気な顔で言った。「何を考えてるの?私が嬉しいのは任務が完了して、やっと海鮮が食べられるからだよ!知ってる?私、昨日から海鮮が食べたかったんだから!」

「ただそれだけ?」

李清虹は明らかに信じていない様子だった。

「もちろんそれだけじゃないよ!」私は真面目な顔で言った。「昨日ルームサービスが持ってきた無料の...