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525話

「以前俺が彼女とああいうことをしようって言うと、嬉しくて仕方なかったのに、今じゃどうだ?敵でも見るように避けやがる!お前、俺の嫁が外で野男作ってるんじゃないかって思わないか?」と甥が言いながら、わざとらしく私に視線を向けた。

私は平然と笑いながら答えた。「そんなことないんじゃないかな。甥の嫁さんとはあまり接点がないけど、そういう人には見えないよ」

「そうかな?」

甥は意味深に独り言のように続けた。「そうであってほしいものだな。今は総校長のポストで忙しいが、校長の地位が固まったら、必ず彼女のこの間の異常な行動を調べてやる。その時は、彼女もその野郎も、一人も逃がさないぞ!」

甥の表情が険し...