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520話

「もちろん、お兄さんのために新しい技も特別に勉強してきたんですよ...」

女性はそう言いながら近づき、いとこの耳元で何かを囁いた。

いとこは一瞬にして大笑いし、それからなんと人前でその女性にキスを始めた。

この人がさっきいとこが言っていた小麗さんなんだろう。私は気まずさを感じて顔を横に向けたが、前に立っているほかの女性たちは、もはや見慣れた光景とでもいうように、まったく動じていなかった。

彼女たちは相変わらず職業的な微笑みを浮かべ、私に媚びるような仕草を見せ続けていた。

かなり時間が経ってから、いとこはようやく私の存在を思い出したらしく、こちらを向いた。

「韓兄貴、好きな子を何人か選んで、楽し...