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495話

私は頷いた。「だいたい分かりました。まあ、開校まではまだ一ヶ月以上あるし、今全部把握できなくても、後で十分時間はありますから」

「わかった。私の携帯番号を控えておいて、何かあれば電話してくれればいい。数日中に簡単な仕事を手配するから、まずはそれに慣れてみて」

「数日中に?夜間指導の生活指導員ですか?」

「いいえ、寮監をやってもらおうと思ってるの」

「え?」私は思わず眉をひそめた。「寮監って、普通は四、五十代からやるものじゃないですか?それに私は旧校舎では体育教師をしていたんですが」

「新校舎に来たからには配属に従いなさい。あなたが何様だと思ってるの?誰でも体育教師ができると思ってるの...