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435話

しかし林婉児は違っていた。

林婉児は、棘のある艶やかな薔薇のようで、情熱的である一方で、骨の髄まで少年のような気質を持ち合わせていた。それがかえって人を魅了するのだ。

林婉児は私が彼女を見つめて動かないでいるのに気づくと、笑いながら私の方を向いた。

「どうしたの?もう姉さんに惹かれちゃった?姉さんの魅力はまだまだたくさんあるのよ。あなたが積極的に探りに来なきゃね」

林婉児はわざと「積極的に」という言葉を強調して言い、そして誘うような仕草をした。

それに私は思わず顔を赤らめてしまった。

甥の嫁は昨夜私に散々弄ばれ、さらに一日中移動していたので、ヨットに乗った後すぐに部屋を見つけて眠りについていた...