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421話

「うん…」とぼんやりした頭で同意ボタンをタップすると、スマホに甥の顔が映し出された。

上半身裸で寝ころんでいる私を見た甥は、思わず眉をひそめた。

「ハン兄さん、何してるんですか?」

「寝てたんだけど、どうしたの、甥っ子?」

「ホテルにいるんですか?」

「山荘だよ。婉児姉さんの友達が手配してくれた部屋なんだ」

私は無理に気力を振り絞って答えた。

「部屋の様子を見せてください」

甥がそう言うのを聞いて、少し不思議に思ったが、言われた通り周囲を映してみた。

しかし甥は満足せず、私にスマホを持たせたまま、クローゼットから浴室まで隅々まで歩き回らせて、ようやく納得した。

「義姉さんはどこですか?」

「...