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396話

「まず、写真を全部渡しなさい。アーカイブも含めてね。それと二度と蒋悦悦に関わらないと約束するなら、今までのことは何もなかったことにしてあげる」

「もしこの道を選ばないなら、警察に通報する。若いうちからこんな前科を持ちたくないだろう?」

私の諭しに対して、許明哲はただ軽蔑的に笑った。

「冗談でしょ、韓先生。俺を三歳児だと思ってるの?あの薬は半時間後には血液検査しても検出されないんだよ。何か証拠でもあるの?」

はぁ、善言も死に頭には届かないか。

私は心の中で溜息をつきながら、そのまま自分のスマホを取り出し、先ほど録音していたものを彼の目の前で再生した。

許明哲の顔色はみるみる暗くなり、...