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36話

「いや?」

この時、するかしないかは、俺が決めることだ!

于茜を床に下ろすと、すぐさま彼女に飛びかかった。

于茜は咄嗟に逃げようとしたが、ストッキングに包まれた美しい脚は俺の鉄のような両手にがっしりと掴まれていた。

「離して、離してよ……」

バカじゃなければ離すわけがない。俺はバカじゃない。たとえバカでも、今この瞬間だけは絶対に手を放さない!

「茜茜、阿立の本当の女になろう!」

于茜の両足を掴んだまま、俺は力を込めて彼女の体を引き寄せ、自分の下に引きずり込んだ。

この時の于茜は、まるで炎を吹くような俺の目を見て、顔色を失うほど怯えていた。

彼女は懇願したり、叱責したりしたが、どんな言葉も俺が彼...