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296話

その時、彼は隣の部屋から声が聞こえてくるのに気づいた。

不思議に思って振り向くと、それはトイレだった。ただし、比較的広めのタイプのものだ。

「ここなら誰にも見つからないよね?」

女性の声だった。思わず心臓が跳ねた。ここにまだ人がいるのか?

「大丈夫だよ!安心して!もうほとんど敷地の外だし、誰がここまで来るっていうんだ」

男の声だった。その後、トイレの中からガサガサという音が聞こえ、続いて男女のいかがわしい声が漏れてきた。

聞いていると思わず生唾を飲み込んでしまった。なんてこった!こんなところでそんなことを!?あまりにも...あまりにも刺激的すぎるだろ?

正直言って、俺も于茜とこう...