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285話

庭園に入ってから、宮殿群のような敷地の広さに圧倒されて、足が前に進まなくなってしまった。

「入りなさい」と横にいたボディガードに促され、ようやく我に返った。

彼は杜月清に従って大広間へと足を踏み入れた。ボディガードたちは扉の外で待機し、中には入ってこなかった。

中に入ると、広々とした空間が広がっていた。ただ、この大広間はなぜか薄気味悪い雰囲気を漂わせている気がする。

突然、頭に一つの考えが浮かんだ。まさか……

そう思った瞬間、思わず背筋が凍りついた!ちくしょう!生まれてこのかた、そんな写真なんて一度も撮ったことがないのに!

あの手の写真を撮ると、良からぬものが取り憑くなんて言われて...