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21話

「あっ」ズボンを急いで引き上げると、僕はさっと空調室外機の裏に身を隠した。茜も慌てて入り口へと駆け出していく。彼女のタイトスカートには、僕が残した痕跡がまだはっきりとついていた。

数秒後、趙青山がドアを開けて入ってきた。茜はまだ気持ちを落ち着かせる間もなく、額には汗が滲んでいる。彼女は急いで手で汗を拭うと、それを見た趙青山は眉をひそめた。

「そんなに暑くもないのに、なんでこんなに汗かいてるんだ?」

茜は顔色を変え、咄嗟の機転で言い返した。「あなたのせいでしょ、こんな場所で働かせるから。今日なんて店長が私に手を出そうとして、ずっと探し回ってたのよ。怖かったんだから!」

趙青山は口の端をゆが...