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1496話

私はすごく悔しかった。通りかかった人に助けを求めて説明しようとしたのに、相手はまったく聞く耳を持たず、白い目で睨んで、さっさと立ち去ってしまった。まるで自分がどれほど正義感に溢れているかのように。

私は避けようとしたが叶わず、結局あの二人の美女の誘いを受け入れ、彼女たちの後ろについてこのホテルに入った。

ホテルの主人は美女たちが入ってくるのを見るなり、得意げに二人に目配せした。二人の美女はその意味を心得ており、微かな笑みを浮かべながら、私を連れて階段を上がっていった。

道中で初めて知ったのだが、一見何の変哲もないこの小さなホテルには、秘密が隠されていたのだ。

歩いていく途中、ほぼすべて...