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1479話

「もし僕たち二人が早くに出会っていたなら、もっと早く家族の幸せを分かち合えたかもしれないね」

男はそう言いながら、自分の唇で女の体を探るように這わせていった。まずは彼女の胸元から始まり、そのまま下へと移動していく。一枚の衣服越しに、男の大きな手が女の身体を勝手に這い回った。

その女は男に少しずつ奪われていくのを感じながらも、明らかに嫌悪感を抱き、必死に体を横に逸らそうとしていた。彼女の表情からは心からの嫌気が見て取れた。

しかし最後には諦めたように、固く握りしめていた拳を仕方なく緩め、男の背中に手を這わせ、少しずつ上へと動かしていった。

男は女が自分に応えてくれたことに喜びと驚きが入り混...