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1443話

「二人は揃って裸身を晒し、秦麗は陸川の膝の上に座り、長い腕で陸川の腕に絡みつき、器用な舌で陸川の耳たぶを舐め続けていた。

陸川は私が来ることを予想していたかのように、平然とした表情で私の方をちらりと見やるだけで、秦麗との甘美な時間を楽しみ続け、私の存在など気にも留めていなかった。

対照的に秦麗の方は、おそらく後ろめたい行為をしているせいか、ドアの音を聞いた途端にびくりと体を震わせ、振り向いた先に呆然と立ち尽くす私の姿を見つけた。

だが秦麗はすぐに安心したように私を空気のように扱い、陸川の首に腕を巻きつけ直すと、彼の耳元で囁いた。「川、続けましょう。あの人のことは気にしないで」

空気を通...