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1238話

片方の手は既に林語菲の体に置かれ、上下に探り、最後に下方に留まって、中へと探り続けていた。

今回、私は上半身には何の動きも見せず、ただ林語菲の顔を見つめていた。僅かに赤らんだ頬と、うっとりとした瞳、そして耳元に響く彼女の満足げな嬌声。

思わず息を飲み、心の底から感嘆した。いつになっても、この子の魅力には抗えないものがある。

おそらく林語菲を労わる気持ちからか、今回の動きは非常に素早かった。彼女の頬の紅潮が徐々に引き、満足げな微笑みを浮かべたところで、自ら手を引いた。

林語菲が満足して去っていくのを見送り、私はようやく自分の長い旅を始めた。

先ほどの彼女に欲情を掻き立てられたというのに、目の前に...