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1128話

「なるほど、わかったわ。あの特大サイズのペロペロキャンディのことね。何ヶ月も食べきれないっていうやつでしょ?」向こう側から彼女の彼氏の声が笑みを含んで聞こえてきた。

そのとき、フロントの女性はようやく安堵の息をついたが、私は呆れてしまった。心の中で、あの男はこんな言い訳まで信じるなんて、本当にお馬鹿さんだなと思った。

「そういえば、あのキャンディ美味しいの?」フロントの女性の彼氏が尋ねた。

「美味しいわよ、とっても美味しいの」フロントの女性は急いで答えた。

「ははは、君が好きなら、今度いくつか買って送ってあげるよ。そうしたら一年中食べられるじゃないか!」彼氏は笑いながら言った。

「あ...