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918話

「杜冰、元婴期大成の地仙だ」

張浩然は心の中で思った。

杜冰は羅浮洞天の杜家の土着であり、生まれながらにして地仙だった!

杜家の資源と白虎の印の助けを借りて、杜冰は極めて早く成長し、杜家の謎めいた「杜鲲」と同じく、元婴期大成の地仙となった。

現在、杜家の五人の元婴期仙人のうち、この二人だけが大成の修為を持っている。

「これが私たちの羅侯学府への入符身分よ」杜花花は符篆を張浩然に渡した。

千メートル先に羅侯学府があった。

羅侯学府は山々の中に位置し、その敷地は広大で、幾重にも重なる谷や峰、渓谷や溝、密林や湖を包含していた。

赤レンガの壁が羅侯学府を一周取り囲み、見渡す限り、朝日を浴びる赤レンガの...