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901話

雲笈山仙人大戦

雲笈山の仙人大戦は千年に一度の盛事であり、参加する仙人たちは皆、類稀なる才能の持ち主である。

無妄海に現れた参加者たちの姿に、観戦する仙人たちから驚嘆の声が上がった。

髪を束ね、紫の衣をまとった風雅な青年が立っていた。その気質は洒脱で、両目には鋭気が満ちている。

「あれは章一涵だ。過去二千年間ずっと閉関修行を続けてきた。冬賢の勢力に属している。二千年もの準備期間を経て、今回の仙人大戦に臨んでいるのだ」

「章一涵は霊宝組に参加している。錬丹の大師として、彼は二千年前すでに化丹期円満の地仙だった。噂では五階の霊宝を錬成できるという。それは元嬰期の地仙が使用するのに適し...