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852話

奇花果を祝いの品として受け取った地仙はとても喜び、婚儀が終わるとすぐに酒楼へとやって来た。

「ここは都合が悪い。伝音も使わず、直接上の階へ行こう」張浩然はその人物を酒楼の上層へと連れて行き、部屋に剣陣を張り、外からの神識による探りを遮断した。

この人物の名は谷凡、かつて張浩然が死霊空間を通過した際に連れていた道門の地仙の一人だった。

「首領、ようやくお会いできました!」谷凡は目に涙を浮かべ、鼻先を赤くしながら、複雑な思いを込めて言った。「一年前、首領が死霊空間に閉じ込められた後、雲笈山の仙人たちは皆、道門の首領は死んだと言い始めました。そこで私たち道門の千人以上の仲間たちが、密かに調査し...