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847話

三人が神殿の護符を大殿に貼ると、途端に周囲の海水が「ゴロゴロ」と渦を巻き始めた。無数の気泡が大殿の表面へと押し寄せ、海水の洗浄を受け、それまで暗くくすんでいた大殿の表面が瞬く間に明るさを取り戻した。

まるで新品のように蘇ったかのようだった。

「行きましょう」花花は笑みを浮かべ、最後の護殿任務を無事に完了できた喜びに満ちていた。

傍らにいた孫梓という地仙がぼやいた。「俺、第四域なんて行きたくないね。お前のあの暴力姉ちゃん、最近他の勢力と切磋琢磨とかいって、牽引門を死霊空間もろとも破壊しちゃったんだぞ。俺が第四域に行って姉さんに告白なんてしたら、殺されるに決まってる」

孫梓の言葉を聞いて、...