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838話

「銀龍鎮の龍乙楼大殿。

張浩然が到着した。

「これが銀龍鎮の修行資源だ」白柯は自ら符篆を張浩然に手渡した。

符篆には銀龍鎮の地図がはっきりと記されており、道門が人を派遣すれば容易に発見できるようになっていた。

「聖器の争いで、龍乙楼が派遣した地仙の数は最も少なかったですね?」と張浩然は尋ねた。

「龍乙楼は道門と敵対したくなかった。やむを得ず、聚丹期小成の地仙を百人だけ派遣した。他の勢力からは錬丹大師を派遣するよう説得されたが、錬丹大師は失うわけにはいかないという理由で断った」と白柯は言った。

「なるほど」張浩然は頷いた。

東皇雨は龍乙楼の出身だ。以前から張浩然は推測していた。東皇雨が夏纤雨と名...