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826話

「邱平の不意打ちに百万の仙人が震撼した。天灵居の首領がここまで理性を失うのを見たのは初めてだった。

「邱平、冷静になれ!」不敗郡王の翟陽が驚愕して制止しようとしたが、邱平の速さは尋常ではなかった。霊火が化霊し、邱平の姿が消え、次の瞬間には霊気となって張浩然の傍らに漂い、そして霊気から実体化した腕が現れ、指先から黒い炎を噴き出した。

炎は揺らめき、猛毒を帯びていた!

張浩然は微動だにせず、護体の真元を発動させ、横目でその腕を一瞥した。

「回れ!」

張浩然の双眸が閃き、陰陽眼が現れた。黒い瞳が邱平の腕を見つめると、その上方に黒い渦が出現し、渦が回り始めるやいなや、腕は生き絶えたように消失...