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778話

半分の金丹の種が方心月の命を救った。彼女の気の流れは急速に回復し、短い十分もかからないうちに、普通の人のように、まだ起き上がることはできなくても、少なくとも目を開け閉めする動作はできるようになった。

「姉さん、張浩然が来たような気がする。きっと彼が私を救ってくれたの、でしょ?」方心月は小声で言いながら、こっそりと周りを見回した。張浩然の姿が見えないことを確認すると、表面上は何も反応を示さなかったが、心の中では密かに落胆していた。自分の予想は外れ、張浩然など来ていなかったのだ。

方映雪は答えずに、優しく言った。「妹、ゆっくり休んで、元気を取り戻しなさい」

「うん」方心月は頷いたが、伍大隗の...