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739話

「この羅針盤は、伝説の法器だ!」

伝説の法器とは、紫府真仙が用いるもので、もちろん他の階級の真仙も使用できる。入窍真仙にとって、伝説の法器を所有できることは、この上なく幸運なことだった。

蕭鶴以外の真仙たちは皆、それぞれの法器を取り出した。蕭鶴よりやや弱い実力を持つ八陣真仙は、一本の長槍を握りしめていた。その長槍には黒玉色の炎が揺らめいており、周囲の他の真仙たちは自然と彼との距離を保ち、長槍に宿る恐ろしい力を警戒していた。

二百近くの真仙による集団は、気勢においても実力においても、張浩然がこれまで出会った皇室百司や禁衛司をはるかに凌駕していた。

今日は過去とは違う。張浩然も以前の彼では...