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71話

四月二日、夜。

張浩然は自宅で、古器「玄月鎖」を通じて、精純な天地の元気を吸収し、身体を鍛えていた。

「気持ちいい」

張浩然は目を開け、薄く微笑んだ。

地球の天地元気は混濁しているが、玄月鎖はちょうど浄化の役割を果たしてくれる。張浩然が玄月鎖を通して吸収する天地元気は、はるかに純粋なものだった。

「もし今、仙門に踏み入れて修仙道体になれば、この玄月鎖はもっと大きな効果を発揮するだろうに!」張浩然の眼差しには少し残念さが滲んでいた。

彼はまだ仙門に入っていないため、玄月鎖の効果は単に体力回復という、強力な薬剤のような役割に留まっていた。

もし仙門に入れば、張浩然は玄月鎖を通じて、常に修仙道体に最...