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682話

「一剑掌擎天」

羅王法陣の外、星辰の力が真っ直ぐに降り注ぎ、羅王法陣を貫いて光の柱となり、幽冥の剣へと突き進む。あっという間に猩紅色の剣身と一体化した。

「うぅん」

剣身が震え、古風にして自在な気配が漂う。

「ふん、所詮は羅王の宝気を操る術に過ぎんな」唐鋭は張浩然に何か特別な能力があるのかと思っていたが、単に羅王の宝気を操る術だけだったとは。

回復した唐鋭は洞府に蓄えられた豊かな宝気を呼び起こし、同時に手には大槌の形をした法器を握っていた。これは史詩級の法器で、入窟真仙が使うのに適したものだ。

大槌を横に振るうと、宝気が天地を覆うように張浩然へ襲いかかる。

下方でこの光景を見てい...