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603話

「まさか、秦記双のこの符の中に、臨州競売場の宝物が記録されていて、その中の一つが霊珠天竹だとは!」

「もし臨州競売場で霊珠天竹を手に入れることができれば、先天法炉を錬成するのに必要な符筆を作ることができる」張浩然は喜びに満ちた表情を浮かべた。

「秦記双、この符は頂いていくぞ」張浩然は言った。

秦記双は頷き、ようやく張大師の役に立てることができたと心の中で思った。「そういえば、張大師は臨州競売場に行かれるのですか?秦家には行かないのですか?」

張浩然は答えた。「まずは臨州競売場だ。霊珠天竹が必要だからな。それを手に入れたら、長金郡の秦家に向かうとしよう」

秦記双は言った。「わかりました。臨州競売...