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584話

雲州青羽門と臨州秦家本族の間には、数万里もの距離がある。

張浩然一行が秦家本族へ向かうには、少なくとも三日の時間を要する。

一行は二日間進み、臨州の領内に入った。

道中、張浩然はこれらの秦家の人々と打ち解けて会話を楽しんでいた。彼らは秦威に従い、その秦威は秦露の叔父であり、皆の間に隔たりはなく、張浩然に対しても受け入れる姿勢を示していた。

特に秦可とは、張浩然はよく意気投合していた。

さらに張浩然が青羽門で真仙を打ち倒し、練気真仙の周升を前にしても全く恐れを見せなかったことから、これらの秦家の人々は張浩然に好感を抱くだけでなく、尊敬の念まで抱くようになった。

「張凡、私は絶対にお前の将来を買っ...