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573話

青羽門の門派大会が行われている最中、無踪崖に貴客が訪れた。

雲州丹盟の白坪舵の舵主・驚峰と、尚水舵の舵主・鄧氷である。

この二人の真仙は、雲州において名声が轟いていた。

多くの青羽門の弟子たちが、一斉に彼らの方へ視線を向けた。

「鄧氷が来たぞ。彼は尚水舵の舵主で、真仙であるだけでなく、雲州丹盟の二等錬丹大師でもある。雲州丹盟では比較的神秘的な舵主で、普段は丹盟のメンバーでも彼に会うことは少ないんだ」

「彼の隣の真仙は驚峰といって、三等錬丹大師に過ぎないが、聞くところによれば実力はすでに練気真仙に迫っているらしい。この人は性格が穏やかで、丹盟のメンバーからも好かれているんだ」

「驚峰?彼は天昭院...