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562話

平南郡。

郡王府。

易良大師逃走の一件以来、郡王府の警備は以前より厳重になり、朗坤が直々に監督し、護衛たちは誰一人油断することを許されなかった。

情報は厳しく管理され、平南郡の大通りから路地裏まで、庶民たちは易良大師と郡王府の対立について知る由もなかった。

朗坤はこの時、郡王府で茶を飲んでいた。彼の隣には一人の男が座っていた。

「解玉、お前の梵海炉だが、わしの屋敷で部下が不注意で炉を傷つけてしまった。すでに修理は済んでいるがな」

朗坤は微笑みながら言った。

彼の隣に座っていた中年の男は解玉と呼ばれ、筋肉質な体格で力強く、目には鋭い光を宿し、五品半仙の実力を持っていた。

この解玉という五品半仙は...