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560話

様々な法術が巽風火鳥に向かって猛烈な攻撃を仕掛けた。

巽風火鳥は高らかな悲鳴を上げ、二つの巨大な翼を広げて法術を打ち払った。

しかし、次々と繰り出される法術は止まらない。

「パン」

一つの火球が巽風火鳥の翼を貫いた。

風の刃が翼の骨を切り裂く。

巽風火鳥はたかだか五つの神通を持つ凶獣に過ぎず、真仙の前では少々力不足だった。

攻撃している真仙たちは非常に慎重だった。彼らは巽風火鳥の神通「東南」が羅王宝気と共鳴して星辰真火を生み出すことを知っていた。この真火は巽風火鳥の操りのもとでは、練気真仙の攻撃に匹敵する威力を持つ。

普通の真仙ならば、当然恐れるだろう。

ある真仙が声を上げた。

「周兄、かなり...