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550話

易良大師は驚いた。

張浩然は四品半仙に過ぎないはずなのに、その攻撃の威力は五品半仙に匹敵する。易良大師でさえ、張浩然のこの一剣の威力がどれほど強いのか、軽々しく試そうとは思わなかった。

ふと、易良大師は天昭院で今まさに名を馳せている張凡も剣の使い手だと思い出した。

「やはり彼か!」易良大師の心が動いた。目の前のこの張凡という者こそ、天昭院の護院小比で大いに注目を集めた張凡に違いない。

「ふん、張凡は公孙云策の息子、公孙剑を殺したか。まさかここで出会うとはな」易良大師はそう考えると、むしろ心が躍った。

この機会に乗じて、張凡を殺してやろう!

易良大師は手首をひねり、黒い円形の法器が掌に現れた。

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