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549話

「郡王、私は青羽門の天昭院から参りました。今回の宗門任務は、平南郡の関河村の件を調査することです」

張浩然は口を開いた。「証言できますが、関河村は何者かに襲撃され、平和に暮らしていた村人たちが残酷に殺害されました。誰の仕業かはまだ確たる証拠がありません。ですから、冤罪を着せられた村人たちの潔白を証明し、彼らを救っていただきたい。刑罰は必要ないでしょう」

朗坤は張浩然をじっと見つめ、その眼差しは重く、彼の提案を熟考しているようだった。

易良大師もまた張浩然を見ていたが、朗坤とは違い、彼の言葉に耳を傾けるというより、張浩然の素性を探っているようだった。

張凡という名前はありふれている。その名を...