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541話

温随風は莫佳の頼みを承諾した。

だが、彼はある問題を思いついた。

「もし護法に聞かれたら、百宝堂になぜ中階の天地霊宝があるのかと。どう説明すればいいんだ?」

莫佳はハッとした。そうだ、彼女はその問題を考えていなかった。

百宝堂には中階の天地霊宝など存在しない。もし本当に手に入れたとして、どう説明すればいいのか?

張浩然が口を開いた。「方法がある。弟子が自ら献上したと言えばいい。それに、もし誰かが百宝堂の低階天地霊宝が減った理由を追及してきても、管理不行き届きだと言えばいい。中階天地霊宝を前にしては、どんな管理不行き届きも問題にならない。低階天地霊宝がいくつ減ったかなど、誰も気にしないさ」

温随...