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526話

「段沿を殺すとは、お前よくも!」

水凝界は一日に一回しか使えない。段安はその瞬間に悟った。張浩然は水凝界の能力を使って段沿を陥れたのだと。

段安は張浩然に近づき、水凝界の能力を発動しようとした。

「愚かな」張浩然は冷笑した。「お前の水凝界など、陰陽眼の前では何の効果も発揮できんよ」

再び剣を振るう。

「出剑式!」

幽冥剑が空中を横一文字に薙ぎ払い、圧倒的な気勢とともに、陰陽の力と地極真火の威力を纏って、不意打ちをかけてきた段安とぶつかった。

ぶつかったというより、切り裂いたというべきだろう。

段安の体は豆腐のように、幽冥剑によって遠くから二つに切り裂かれた。

地極真火が段安の...