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521話

公孙剑は各人に白い絹のリボンを手渡した。

「これを身につけておきなさい。もし何か問題があったら、このリボンを解けば、水動流雲陣がすぐに発動して、中にいる君たちを守り、外へ送り出すよ」

張浩然は白いリボンを腰に結び、水に入るタイミングを窺っていたところ、公孙剑がその機会をくれた。

「公孙剑、それはどういう意味?」秦露は冷たく言い放った。「張凡は私が招いた仲間よ。彼は私と一緒に水妖を討伐する任務に参加するの。私の許可なく、勝手に彼を巻き込まないで」

「秦お嬢さん、私の提案にさっき同意したじゃないか。今さら反対するのはどうかと思うよ。それに、張凡という三品の半仙程度なら、水動流雲陣の保護があれば何も...