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481話

道門の大広間。

「見てみなさい」平歓の手に現れたのは一つの光の玉。その中に二つの輝く点が微かに見えた。

点は動かず、奇妙な光景だった。

「回転させてみよう」

平歓がそう言うと、一つの光点がもう一つの光点の周りを回り始めた。

「すごい!」ウラルとクトンの二人は、平歓の手の上の光球と光点を食い入るように見つめた。

ウラルが手を伸ばして触れようとした。しかし、あと少しというところで、ウラルの心に突然冷たさが走り、思わず後ずさった。

「どうしたの?」クトンは不思議そうに尋ね、好奇心からウラルと同じように手を伸ばそうとした。

「触るな!」ウラルが叫んだ。

クトンは手を止めた。

「あれは普通のものじゃな...