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476話

杨辉の声が崑崙神宮の外まで届き、皆がはっきりと聞き取ることができた。

「虎鷹、お前はここで待っていろ」

張浩然はそう言うと、崑崙神宮の正門へと歩み寄った。

中に入ると、蕭長恭たちの姿が見えた。

「こちらの道友、なぜ来られなかったのですか?崑崙神宮の魅力が足りないとでも?」杨辉は笑いながら尋ねた。

「まあまあだな」張浩然はそっけなく答えた。彼はもともと、崑崙神宮の中で宝物が現れたら、山から虎の争いを眺めるように、蕭長恭と周昆冬たちに奪い合わせるつもりだった。今、杨辉に誘われて、断るのも気まずいので来たのだ。

「崑崙宗にいた時も、友人のような性格の半仙と数多く出会いましたよ」杨辉は張浩然...