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460話

法器の製作には三つの段階がある。

第一段階は文様を刻むこと。

第二段階は融合。

第三段階は成形。

老空は清流殿の幻影を張浩然の前に映し出すことしかできず、張浩然が製作の三段階を踏むことで初めて、清流殿は実体化できるのだ。

法器製作の第一段階「文様を刻む」とは、法文を刻むことを意味し、ここでいう法文とは符篆のことである。

どんな法器も、製作前に符篆が用意され、符篆の種類によって法器の能力も異なる。丹薬を作るための符篆は「丹符」と呼ばれ、武器を作るための符篆は「器符」と呼ばれる。

丹符も器符も、等級があり、これが法器によって下品の丹薬しか作れないものや、中品の丹薬を作れるものがある理由だ。

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