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458話

以前、張浩然は離火金炉を修復する際に符篆風神咒を使い、乾焰真火の一筋の炎を召喚した。真火を呼び寄せるために、虎鹰は彼の代わりに五十年の陽寿を費やした。

今は違う。

張浩然は修仙道体であり、真火を召喚する条件はそれほど厳しくなく、ただ符を描いて火を請うだけでよい。

空蝉殿の器霊である老空は、最初張浩然が清流殿を強引に使おうとして表面上の言葉を言っているのではないかと疑っていたが、「陰陽眼」という三文字を聞いた途端、表情が急に奇妙に変わった。

「今、陰陽眼と言ったのか?」老空は繰り返し確認した。

「そうだ」張浩然は率直に答えた。

「まさか陰陽眼か」老空の思考は過去に戻ったように、独り言のように繰り...