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454話

「巡逻隊の隊員たちは、空一面に広がる剣気と、双頭虎鷹の鋭い鳴き声、そして疾走する火龍を目の当たりにして、完全に希望を失った。膝から力が抜け、地面に崩れ落ち、呆然と立ち尽くすばかりだった。

孔剣清は絶望していた。彼も張浩然も二品半仙の位にあったが、実力で言えば、孔剣清は張浩然の敵ではまったくなかった。

「張浩然は三品半仙さえも殺せるのに、私がどうして彼に立ち向かえようか」孔剣清はつぶやいた。彼は目を閉じ、自分を殺すほどの強大なエネルギーが迫り来るのを感じていた。

「ドン!」

数々の力が孔剣清に衝突したが、不思議な土色の光の輪に阻まれた。

同時に、孔剣清の眉間に青い菱形の印が浮かび上がっ...