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445話

幽冥剣が韋三林の頭部へと突き進んだ。

「この俺を殺せると思うな!」頭部だけになった韋三林が怒号を上げた。傍らに切断された腕が風もないのに動き出し、ただ一本の腕だけで幽冥剣と衝突し、張浩然の攻撃を無効化した。

張浩然の眼が鋭く光った。「羅生体制御の術か」

またしても禁術だ。

この禁術は韋三林のように頭部だけが生きていて体が分断されているという特殊な状況でしか使えない。

「韋三林、随分と覚悟が決まっているな。羅生体制御の術は禁術、使用代償として五十年の寿命を消費する。俺一人のためにそこまでの寿命を費やすとは、もったいないと思わないのか」張浩然は冷笑した。「どうやら、お前は侯慶迦という天生...