都市で仙道を極める

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410話

陰陽の目が捉えるところ、水の元気が遍く満ちていた。

塔の第一層は張浩然にとって馴染みのある場所だった。黄砂の流れる方向に沿って歩けば、いずれは第一層の中心に辿り着くはずだ。

唯一の朗報は、前回張浩然がここを訪れた際、他の者たちと五行還陽の陣を用いて、最も危険な数百株の妖花とその花王を滅ぼしたことだ。そのため、今回方映雪が直面する危険は幾分か軽減されているはずだった。

「方映雪が賢ければ、黄砂の流れる方向に沿って歩いて、いずれ目的地に辿り着くだろう」張浩然は心の中で呟いた。ただ、彼女が途中で妖花に出くわすことが心配だった。方映雪は普通の人間に過ぎず、妖花の相手ではないのだから。

張浩然は...