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408話

「張浩然、あなたは天武市に向かう途中じゃない?」方心月が電話で尋ねた。

「どうして知っているんだ?」

「虎鷹の体に追跡装置を付けておいたの。虎鷹の飛行軌道を見ると、天武市の方向に向かっているわ。まさか天武閣に行くつもりじゃないでしょうね」

「ふふ、君は本当に抜け目ないな」

「安心して、私は華夏にいないから、あなたの邪魔はしないわ」方心月は妙な口調で言った。「姉がそっちにいるの」

「姉さん?」

「姉は方映雪っていうの。方家の海外研究院の研究員よ。この数日間、天武市に向かっていて、今はもう着いているはず。方家の研究院が何をしているか言わなくても分かるでしょうけど、姉は天武閣に行って、六角星楼塔の中...